キャンプに行ってきました!
場所はさめうらダムの近くのキャンプ場です。

さめうらダムの近くのキャンプ場。とても、とても静かな所でした……
メンバーは千歳と、たーさん、とっしー、横島、U子さん、マッチーです。
キャンプ場にはなぜかアスレチックもあり、千歳たちはバーベーキューして肉食って、酒飲んで酔っ払って、アスレチックしてと、おおいに騒ぎました。

上半身裸でアスレチックに興じる、酒飲んでご機嫌な千歳。アホ丸出しです。

アホ丸出しの千歳を見守るトッシー。
数時間後、彼がキャンプ場に恐怖をもたらす……
そしてこの日の夜、ちょっとした怪談な出来事がありました。
主役は、このキャンプで霊感が強いことを大いにアピールしたトッシーです。

ある理由により夜の写真は撮れなかったので、夕方の写真。

バーベキューの具材。肉が超うまかった。
千歳とたーさんとU子さんとマッチーは、アスレチックで遊ぼうと、夜のキャンプ場の中をアスレチックコーナー目指して進んでおりました。
進みながら千歳、持っていたデジカメをおもむろに取り出します。
千歳:「向こうの方撮ったら、幽霊とか映ったりして(笑)」U子さん:「あ、ちーちー(千歳のあだ名)。そっちは撮ったらダメ」千歳:「え? なんで?」U子さん:「どうしても。あっちは別に撮っても大丈夫だよ」 そう言って指差したのはキャンプ場の眼下に広がるさめうらダムです。
千歳:「いや、だってあっちに撮りたいもの別にないし」 そう言って再度暗闇の向こうにカメラを構えます。
U子さん:「そっち撮ったらダメって言ってるでしょ(怒)」たーさん:「おいおい、頼むからやめてくれ」 たーさんがたまりかねて言いました。
たーさん:「あっちは撮っていいけどそっちは撮ったらダメってどういうことだよ。怖いこというなよ!」U子さん:「仕方ないでしょ! お盆なんだから、そりゃあいたりもするわよ」 ……
いたりもするわよって、
なにがですか、U子さん!? U子さんは、ひょっとして人に見えない何かが見えているんでしょうか。
U子さん:「はっきり見えたりはしないけど、なんか感じたりはする」マジですか!?
マッチー:「もうやだあ~(泣)」 それを聞いて、今まで黙っていたマッチーが泣き出してしまいました。
もうアスレチックどころではありません。
結局、幽霊騒ぎに半べそかきながら、デジカメで撮影もせず、アスレチックで遊びもせずにバーベキュー場に帰ってきたへたれ四人組を見て、トッシーが聞いてきました。
トッシー:「どうしたの?」千歳:「いや、実はかくかくしかじかで…」 千歳が状況を説明していくうちに、トッシーの目が興味の色をたたえていきます。
トッシー:「そうか、じゃあ俺、ちょっと見てくるわ」千歳:「……え?」見てくるって、なにをですか!?
トッシーは霊感がかなりあって、
幽霊がいれば見える事が結構あるんだそうな。
U子さん:「なに言ってるの!? 行っちゃだめだよ!!」たーさん:「お前、マジ!?」 たーさんはその中学校からの友人を、奇妙なものを見る目で眺めます。
たーさん:「――今日は俺、お前と同じロッジでは寝ないから」マッチー:「((((;´Д`)))ガクガクブルブル」 恐怖のあまり声も出せず震えているマッチーを尻目に、U子さんの制止も振り切り、非常に男らしくトッシーは幽霊を探しに行きました。
そして。
とりあえずトッシーのことは忘れるということになり、残ったキャンプメンバーは酒を飲みなおし始めます。
それから20分程が経過したでしょうか。
千歳:「遅いね」 ポツリ。千歳が言うと、みんな大いに賛同します。
たーさん:「ちーくん、ちょっとトッシーに電話してみろよ」千歳:「……うん」 トッシーのことが正直かなり気になっていた千歳は、早速トッシーの携帯に電話してみました。
千歳:「あ、もしもし、トッシー?」トッシーの携帯:「ただいま電話に出ることができません。そのままお待ちになるか、しばらく経ってから……」千歳:「…………」たーさん:「どうだった?」千歳:「ただいま電話に出ることができませんってアナウンスが……」たーさん:「電話に出られないわけあるか!」U子さん:「トッシーなにしてるのよー!?」千歳:「いや、だから誰かと話してるのかもしれないし……」U子さん:「トッシー以外全員ここにいるのに、他に誰と話せるのよ!?」……霊と?
おそらくそこにいる全員がそう考えたのではないでしょうか。
たーさん:「いい奴だったのに……」 大事な友人を一人亡くしてしまったかのように、たーさんがつぶやきました。
マッチー:「((((;´Д`)))ガクガクブルブル」 マッチーはすでに会話に参加する気力もないようです。
こりゃいかん。
千歳は再度トッシーに電話します。
頼むから電話に出てくれよトッシー。
そして俺たちを安心させてくれ!
トッシー:「……もしもし」 すると、トッシーが電話に出たではありませんか!
しかしそれは、キャンプメンバーを更なる混乱の渦に巻き込んだ、これから始まる恐怖を告げる合図でしかなかったのです。
千歳:「もしもし!? あーよかった、繋がった!」 電話に出たトッシーに、千歳は非常に素直に喜びを示しました。そんな取り繕っている心の余裕など、すでに千歳にはなかったのです。
千歳:「さっきは何で電話に出なかったんだよ。心配させるなよ!」トッシー:「ごめんごめん、ちょっとね……」 その口調に、普段の千歳なら違和感を感じずにはいられなかったことでしょう。
しかし、この時キャンプメンバーを包んでいた、妙な空気――ハイテンションともいえる奇妙な雰囲気に押し上げられるようにしてハイな気分になっていた千歳には、そのトッシーの口調に絡み付いていた緊張感に気づく事は出来ませんでした。
千歳:「で、どうだった? なんかいた!?」 電話の奥の緊迫した空気に気づくこともなく、千歳は無邪気に聞きました。
トッシー:「いや、なにもいないよ。今散歩してるから、もう少ししたら帰るってみんなに言っといて」千歳:「そうか、了解。早く帰ってきなよ。みんな心配してるよ」トッシー:「うん、わかった……」 電話を切って、千歳はみんなに内容を伝えます。
それを聞いて、みんなホッと一安心。ようやく本当の意味での明るい雰囲気が、キャンプ場に戻ってくるかと思われた、その時でした。
千歳の携帯電話の着信音が、けたたましく鳴り響きました。
たーさん:「わ、びっくりした!」千歳:「……あ、トッシーだ。もしも~し」トッシー:「あのさ」 そのトッシーの暗い、感情を押さえ込んだ声に千歳は更に驚きます。
千歳:「う……うん?」トッシー:「ちーちーはこういうの言っても大丈夫だと思うから……」千歳:「え、え、え???」いや、大丈夫じゃないよ、トッシー(゚Д゚;)?!
トッシーはいったいなにを言い出すというのでしょう。
トッシー:「みんなには内緒にしといてよ」千歳:「な、内緒!?」 と、千歳、あまりのことに大声で口走ってしまいます。
ザワ。
携帯電話に向かってそう叫んだ千歳に、何事か察したキャンプメンバーたちの緊張感が一気に高まりました。
たーさん:「内緒ってどういうことだ!? もう勘弁してくれよ!」トッシー:「……ちーちー、そんなこと大声で言ったらばれるじゃん。――まあいいや、みんなにこれだけ言っといて。
絶対に、俺を迎えにこっちにきたりするな
って!」 電話を切って、千歳はトッシーの伝言をキャンプメンバーに伝えました。
U子さん:「……まあお盆だから、そういうこともあるわよ!」 U子さんが逆切れ全開で言いました。
たーさん:「え、トッシー? 誰それ?」 たーさんはついに、トッシー自体を記憶から消去することにした模様です。
マッチー:「((((;TДT)))ガクガクブルブル」 マッチーは前後不覚な程におびえています。
千歳はこの時、みんなには伝えていないあることが気になっていました。
トッシー:『絶対に、俺を迎えにこっちにきたりするな』 トッシーはそう言いました。しかし、その後に続けて言ったことがあったのです。
トッシー:「特にたーさんには絶対、こっちに来るなと言っておいて!」 その後、十分かそこらしてトッシーは帰ってきました。
後で少しだけ聞いた話によると、キャンプ場からそう離れていない場所に鳥居があって、そこに
この世のものではない何かがいたという事でした。
そのことだけは、トッシーは重たい口を開くように教えてくれましたが、あの時、特にたーさんの事を気にしたわけだけは、今もまだ教えてくれていません。
しかし、帰ってきてからも、時折トッシーは見るのです。
たーさんの方を――たーさんの肩の後ろのほうを――視線の定まらない様子で。
実際には存在しない何かを見ようとする様に。

おびえるたーさん。あなたには、後ろになにか見えますか……?